春秋山荘へ

春秋山荘


 車で故障中のプリンターをヤマダ電機に持って行った帰り、
母親が「山科の毘沙門堂の近くにあるお蕎麦屋さんに行きたい」というのでお供することに。
 山科駅北側は道が狭いことを想定し、車はやましな大丸に預けて徒歩で行くことに。
山科駅のトンネルを抜け、高級住宅街を過ぎ、毘沙門堂を過ぎると、竹林に沿った道がどんどん細くなってきて「お蕎麦屋さん本当にあるの〜?」と心細くなる。山科聖天を過ぎ、さらに細くて寂しい道を2分程歩くと、葦葺きの立派な古民家が見えた。
 これが蕎麦屋の「春秋山荘」。
滋賀の木ノ本にあった民家を移築しただけあって、厚みのある葦葺きの屋根が冬の豪雪に耐えた当時を思い起こさせる。ケヤキ造りのがっしりした家。山科の奥にこんなに感じいい建物があったとは・・・。何でも映画(「宋家の三姉妹」「P.クリナウェイの枕草子」をはじめ、CMの舞台にもなっているとか。
 お店の中も昔のハリを生かした造りで、大きな囲炉裏には炭がおこっていて、掘りごたつの座卓もゆっくりとスペースをとって3卓ある。
ほかにお客さんはなく「どこでもお好きなところにどうぞ」と言われ、一等席の窓際の座敷を占領する。2時〜4時半だけは予約なしでも軽いお食事ができる。「そば切りと旬菜のセット(1,300円)を注文する。
お蕎麦は細切りのやわらかい手打ち蕎麦。ふきのとうの天婦羅が添えられていた。旬菜は温かいかぶら蒸し。器も味も料亭顔負け。
後にお客さんも来ず、温かいコタツでゆっくりできるので、思わず追加オーダーに走る。五目ごはんと、白味噌ふくさを一人前ずつ。‘白味噌ふくさ‘は白味噌のだしに茶ソバが入っている温かい麺。面白そうなのでオーダー。お正月の雑煮のような味でした。味もいいけど、ロケーションがとってもいいお店。お客さんの少ない平日の2時〜はゆっくりできそうでオススメです。桜の時期は夢のような風景がひろがる筈・・。親父さん、お忍びデートにもぴったりだよ〜。
 お腹いっぱいになったので、帰りは毘沙門堂に寄って、動く襖絵と癒しの庭園を見てきました。こんな時期に来る人は少ないんでしょうね。記念に開運暦やら松栄堂の「御題名香」までいただいてきました。

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立派な葦葺きの屋根をもつ古民家


そば切り                       旬菜(かぶら蒸し)

 


五目ごはん                      白味噌ふくさ  

 



毘沙門堂の参拝記念