空也踊躍念仏

新聞記事



 昨日、六波羅蜜寺で行なわれている”空也踊躍念仏”に行って来ました。(12月13日〜年内いっぱい開催。※31日だけは非公開)
 きっかけは、H子さんがくれた”空也踊躍念仏”に関する切抜き記事です。”一年間の行いを反省し、良い年が来るように祈る秘儀”というフレーズに心が惹かれ、「そんなことで一年の懺悔ができて、来年も幸せになるなら、ぜひ見たい」と思い、急にH子さんをお誘いして、一緒に六波羅蜜寺へ行って来ました。


空也踊躍念仏”の始まる4時まで少し時間があるので、宝物館を見学しました。
 六波羅蜜寺と言えば、口から六体の阿弥陀仏を吹き出す(?)空也上人立像があまりにも有名!写真で見るより若々しい雰囲気と、見る角度によって変わる空也上人像の瞳の輝きに興味津々でした。
 他にも宝物館には、平清盛坐像など、藤原・鎌倉時代の木造彫刻がいっぱいでした。それぞれ”目は口ほどに物を申す”と言わんばかりに目が人物像を表わして特徴的でした。迫力のある重要文化財のオンパレードに、みうらじゅんならずとも、なかなかボルテージが上がります♪


 あと10分ほどで”空也踊躍念仏”が始まりますので、本堂で足をくずしてお待ちください。と受付の方がお話されていたので、宝物館を出て、本堂へ・・・。幸運にも最前列を陣取ることができました。待つこと数分程度、4時前なのに、お坊さんの話が始まりました。
「このお勤めは、薄暮勤行なので、夕暮れ、薄暗くなる頃に始めます。毎日4時からとは限らないし、早くなる場合も、遅くなる場合もあるのです。」(なるほど、納得〜)
 しかも、”空也踊躍念仏”は念仏が弾圧された時代に、密かに念仏を伝えるために、歴代の住職の口伝だけで800年間も伝え続けられたもの。薄暗くなって人通りがなくなった頃から始める事情がわかります。
 

 外部に念仏だと気付かれないように、「モーダナンマイトー」と唱え、通常のお経を唱える勤行の中に組み込まれて、急に始まり、急に終わる(外部の危険を察知したら、いつでも終われる)ことが可能なお念仏です。弾圧を逃れて800年も伝え続けた意気込みを感じます・・・。


 お坊さんの有難いお話の後に、4名のお坊さんによって”空也踊躍念仏”が始まりました。きっと色々なお経が唱えられていたのでしょう。お経を暗記している人は一緒に唱えられてお得です。
 お経とは不思議なもので、お経が始まると、お坊さんとその場に居合わせた人の周囲には結界線が出来て、その結界線の内側では、どんなことも起こらないような不思議な安心感があります。(何かの読みすぎかしら??)
 体を揺らして念仏を唱える所作は、空也上人の当時のままだそうです。


 お坊さんの勤行の後に、参拝者も一緒に「モーダナンマイトー」と唱えると、お坊さんと一緒に薄暮勤行を修めたことになるそうです。このお念仏は「罪業消滅」です。罪業には、知らない間に人を傷付けたりしたような罪も含まれるそうです。最後には、普段は入れないゾーンでご焼香をさせてもらえ、お守りまでいただけます。
 一年の反省に、お坊さんと一緒にお勤めさせてもらえるなんて良い所です♪これで来年も幸せな一年であること間違いなしっ♪
 身も心も軽くなり、H子さんと木屋町五条のカフェで鴨川を見ながら、空也上人について(?)暗くなるまで、おしゃべりして帰ってきました。
 とても清々しい感じです。このまま調子に乗って、写経とか、一日尼僧体験とか、やっちゃおうかな?とまで思えます。
ぜひ、行って見てくださいね♪

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本堂前庭に石がたくさんありました            あれ?恋愛成就なの?


願石もありました♪みなさんの健康祈願もしてきましたよ♪